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市中でおこる肺炎・肺炎

肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が感染して、肺に炎症を起こす病気です。
わが国における肺炎による死亡数は、悪性新生物、心疾患に続く第3位となっています。このうち市中でおこる肺炎(市中肺炎)は、一般の社会生活を送っている人、すなわち健康な人あるいは軽度の病気を持っている人に起きる肺炎を指します。

原因について

原因となる微生物は、肺炎球菌が最も多く、次いでインフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラとなっています。
肺炎マイコプラズマによる肺炎は、一般に軽症で、若い人、家庭内感染に多い傾向がありますが、入院治療を要するほど重症となったり、高齢者に起きることもあります。

症状について

発熱、せき、たん、息切れ、胸の痛みなどがみられます。
ほかに、食欲低下、疲れやすい、発汗、頭痛、吐き気、筋肉の痛み、お腹の痛み、下痢といった症状がみられることがあります。
高齢者では、肺炎を起こしてもこれらの症状をはっきりと示さないことがあるので注意が必要です。

診断について

身体所見、胸部画像検査、血液検査でおこないます。
肺炎と診断した場合には、さらに原因微生物を調べる検査を追加します。
鼻やのどの奥の粘膜をこすりとったり、痰や尿を出してもらい原因微生物を調べます。

治療について

病原微生物に対する抗菌薬、抗ウイルス薬です。軽症であれば、抗菌薬、抗ウイルス薬を飲んでもらい外来通院で治療します。年齢や呼吸状態などから重症と判断した場合は入院治療が必要です。当院では、肺炎が疑われた場合、早めに専門医に紹介引き継ぎをしています。

普段から、過労を避け、栄養の保持に努め、睡眠を十分にとる。適度に運動し、禁煙に努める。インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種しておくことは肺炎予防につながります。

市中肺炎に対して、長期療養型施設に入所中に起きる肺炎、病院を退院後90日以内に起きる肺炎、介護を必要としている人に起きる肺炎、透析やステロイド、免疫抑制薬の通院治療を受けている人に起きる肺炎を「医療介護関連肺炎」といいますが、「市中肺炎」にくらべて重症化しやすいので早めに医療機関を受診しましょう。

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