空腹時採血でLDLコレステロール140mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満、トリグリセリド150mg/dl以上のいずれかがみとめられるとき脂質異常とされます。

心疾患・脳血管疾患の発症原因に動脈硬化が深く関与しています。脂質異常は動脈硬化による心疾患・脳血管疾患の発症を促進させる危険性が高いです。

原因

• 原発性・・・LDL受容体遺伝子異常、アポB遺伝子異常など家族性による。
• 二次性・・・食事、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、肝細胞癌、原発性胆汁性肝硬変、糖尿病、腎不全、アルコールなど。

身体所見

原発性高脂血症では腱黄色腫、アキレス腱肥厚がみられます。

治療について

• スタチン
• フィブラート薬
• 陰イオン交換樹脂製剤
• 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
• イコサペント酸エチル

など薬物療法が主体になります。